インターネット上での遊戯王戦術記事。(1)
2005年7月29日 遊戯王戦術某邸の仕掛人です。
いろいろ細かく見ていくと奥が深いですな。
http://tamiblog.bblog.jp/entry/38928/
いろいろ細かく見ていくと奥が深いですな。
http://tamiblog.bblog.jp/entry/38928/
2004/08/08
初手・安定性・確率[遊戯王OCG]
はじめに
手札が良くてブン回って勝ち、どうしようもない手札事故で何もできなくて負け。このどちらかしかないデッキはたまに使う分には楽しい。しかし、このようなデッキでは安定した勝利が必要とされる大会で勝ち進むことは難しい。
逆に、とても安定しているが決め手に欠けるデッキでも勝ち続けることは難しい。手札事故はほとんど起こさないかもしれないが、相手にじわじわと押し込まれ、逆転することもできずに負けてしまうことが多いだろう。
デッキの安定性は必要不可欠なものである。しかし、どこまで安定性を高めればよいのかを解説した文章は今までなかったと思う。そこで今回は初手に来て欲しいカードとそうでないカードの解説をしつつ、確率の計算の助けも借りてデッキを安定して回せるような構成を考えてみようと思う。
初手に来て欲しいモンスター
ここではハタさんの我流・デッキ構築の上での留意事項のモンスターカード編をベースにして考えていこうと思う。ハタさんのこの考察では、
* 《キラー・トマト/Mystic Tomato》系
* 《黒き森のウィッチ/Witch of The Black Forest》系
* 《異次元の女戦士/D.D. Warrior Lady》系
* 《墓守の偵察者/Gravekeeper’s Spy》系
* 《魂を削る死霊/Spirit Reaper》系
が例として挙げられている。このほかにも、
* 《キラー・スネーク/Sinister Serpent》
* 《ステルスバード/Stealth Bird》
* 《黒蠍―棘のミーネ/Dark Scorpion - Meanae The Thorn》
* 《深淵の暗殺者/Night Assailant》
なども初手に伏せるのに適当なカードであろう。特に下の3枚は《死のデッキ破壊ウイルス》との相性が抜群であり、死デッキを使っているデッキであればぜひとも初手に欲しいモンスターといえるだろう。
これらのカードの特徴としては、
* 守備力が高く相手のモンスターに戦闘で破壊されにくい。
* 相手のターンであってもモンスター効果が発動できる。
という共通点がある。特に「相手のターンであってもモンスター効果が発動できる」点が、初手に出したいモンスターとそうでないモンスターを分けていると考えられる。これについては初手に来て欲しくないモンスターの項で解説する。
私もハタさんもどちらかというとリアクティブなデッキを好むので、上記のリストにアタッカーは入っていない。しかし、序盤からアタッカーを展開して攻撃を仕掛けるビートダウンデッキであれば、初手に来て欲しいモンスターは大きく違ってくる。私が使用している獣族系ビートダウンデッキ「貴様とは格が違うのだよ!」の場合だと、
* 《怒れる類人猿/Berserk Gorilla》
* 《激昂のミノタウルス/Enraged Battle Ox》
* 《王虎ワンフー/King Tiger Wanghu》
* 《漆黒の戦士 ワーウルフ》
などのモンスターが初手に来ないと厳しい。このように、ビートダウンよりのデッキと、コントロールよりのデッキとでは初手に来て欲しいモンスターは大きく異なる。自分のデッキがどちらに分類されるのかをよく考え、初手に来て欲しいモンスターを考えてもらいたい。初手に来て欲しくないモンスター
次に初手にあまりたくさんは来て欲しくないモンスターについて考えていく。先攻の場合バトルフェイズがないので、戦闘をすることがメインのモンスターは召喚しにくい。また、起動効果しか持っていないモンスターを召喚するのも得策とは言えない。具体的には、
* 《同族感染ウィルス/Tribe-Infecting Virus》
* 《魔導戦士 ブレイカー/Breaker The Magical Warrior》
* 《魔導サイエンティスト/Magical Scientist》
* 《ならず者傭兵部隊/Exiled Force》
などのカードだろう。これらのカードは相手の場に何らかのカードがある場合に真価を発揮する。相手がまだ何もカードを場に出していない先攻のときに、これらのモンスターしか手札にない場合はある意味で事故といえるだろう。
上で挙げたモンスターが持つ起動効果はどれも非常に強力なものである。しかし、起動効果は自分のターンのメインフェイズでしか使えない。ひとたび相手のターンになればただのバニラモンスターに成り下がってしまう。初手に来て欲しいモンスターは「相手のターンであってもモンスター効果が発動できる」効果を持つものが多かった。どうやらこのあたりに初手に来るとうれしいモンスターとそうでないモンスターの違いがあるようだ。
召喚に条件があり通常召喚できないモンスターも初手に来て欲しくないモンスターである。具体的には、
* 《人造人間−サイコ・ショッカー/Jinzo》等の上級モンスター
* 《カオス・ソルジャー −開闢の使者/Black Luster Solider - Envoy of the Beginning》
* 《混沌帝龍 −終焉の使者−/Chaos Emperor Dragon - Envoy of the End》
などがある。どのカードも非常に強力なカードではあるが、通常召喚ができないので手札事故の主原因と言える。上級モンスターは何らかのカードの力を借りないと召喚できないし、使者に至っては通常中盤以降でないと召喚できない。中盤以降になってようやく出せるカードが初手に来てしまうのは、あまり好ましいことではないだろう。
コメント