某邸の仕掛人です。
少し古い記事ですが、だからそれゆえにこちらにて保管を。
 http://tamiblog.bblog.jp/entry/108886/
 
2004/12/21
ターン終了時の手札の枚数を調べてみた[遊戯王OCG]

DOのログ機能を使って、ターン終了時の手札の枚数を書き出してみました。特に私が使っているサクリデッキは手札がないとなにもできないので、あとから手札の枚数を客観的に見直してみて手札の枚数と勝敗にどのような関係があるのかを調べました。
(今回はすべてオリジナルチューンのサクリデッキを使用しました。)

■ターン終了時の手札の枚数の変化

vs スピリットデッキ

自分:5,6,6,4,4,○
相手:5,5,4,4,5

相手:5,4,2,2,2,2
自分:5,3,2,4,5,○

相手はスピリットがメインのデッキなのでなかなか手札が減っていません。それでも、2本目のように手札が2枚になってしまうと厳しいのがよくわかります。

vs ガジェットデッキ

相手:4,5,6,6,5,4
自分:5,6,6,5,6,○

次の相手も手札が減りにくいガジェットデッキ。相手が《リミッター解除》を2枚使ってきたターンに《スケープ・ゴート》を起動できたのが非常に大きかったデュエルでした。手札が5枚以上キープできたので、まだ余裕があった感じでした。

vs 開闢入りネフティスデッキ

相手:5,5,6,5,5,○
自分:5,5,5,4,2

自分:6,6,4,3,○
相手:4,3,2,1

相手:1,3,3,3,2,2,0,4,○
自分:3,3,2,3,3,2,1,0

1本目、2本目とも負けた方の手札が少ないことがわかります。

3本目は相手初手番兵押収蜃気楼で次のターンやりくりといっしょに非常食。さらにセイマジで蜃気楼回収して4枚ドローから非常食。デュエル終了時の相手ライフは100、こちらの残りデッキは25枚、相手は5枚。このデュエルは初手のハンデスで手札の枚数を減らされたのが最後まで響きました。

今回の結果をふまえて考えると、相手より先に手札の枚数が2枚以下になると、そのデュエルに勝つことは難しいことがわかりました。逆に常時4枚以上の手札があれば、そう簡単に負けないこともわかりました。

最近は以前にも増して手札をなるべく使わないプレイングをするようになりました。手札を使わないに越したことはないので、この方向でしばらくプレイしていこうと思っています。みなさんも、ただ漠然とデュエルをするのではなく、なんらかの目的意識を持ってプレイしてみてはいかがでしょうか。その方が、上達するスピードが上がると思いますし。

某邸の仕掛人です。戦術記事の続きです。

 
 
初手に来て欲しい魔法・罠

ここからはハタさんの我流・デッキ構築の上での留意事項の魔法・罠編とかぶる箇所がたくさんあるので簡潔にいこうと思う。

一番初手に来て欲しい魔法・罠と言えば手札系カードだろう。

* 《強欲な壺/Pot of Greed》
* 《天使の施し/Graceful Charity》
* 《第六感》
* 《強引な番兵/The Forceful Sentry》
* 《押収/Confiscation》

カードの引き増しができたり手札の整理ができたりする魔法・罠は、手札事故を緩和する意味でも重要なカードである。また、相手の手札を閲覧できるカードは初手で使うとその効果を最大限に生かせる。特に番兵・押収は相手を意図的に手札事故に陥らせることもできるカードである。こちらの手札が多少悪くても、相手の手札がわかっていればしばらくはしのぐことが可能だろう。

次点がモンスターの代わりになるカードである。モンスターの代わりになるカードはいろいろあるが代表的なものとしては、

* 《スケープ・ゴート/Scapegoat》
* 《光の護封剣/Swords of Revealing Light》
* 《聖なるバリア−ミラーフォース−/Mirror Force》
* 《炸裂装甲/Sakuretsu Armor》

がある。羊は防御だけは本物のモンスターカード以上のものがあるし、護封剣は1枚で3ターンも身を守れる優れものだ。ミラフォと炸裂装甲はそれだけ伏せてターンエンドするとさすがに破壊される可能性が高くなるが、もし相手が破壊せずに攻撃してきてくれればモンスターを破壊しつつ防御もこなすカードになる。これらは間接的にモンスターの代わりとなるカードであり、《サイクロン/Mystical Space Typhoon》等で破壊されてしまうので、あまり信頼はできないが。
 
 
初手に来て欲しくない魔法・罠

初手に来て欲しくない魔法・罠の代表が蘇生系のカードである。

* 《死者蘇生/Monster Reborn》
* 《早すぎた埋葬/Premature Burial》
* 《リビングデッドの呼び声/Call of The Hunted》

これらのカードは基本的に初手から使えない。墓地にモンスターがたまり始める中盤以降でないと真価を発揮できない。これらのカードが3枚初手(ドロー分を含めて6枚)に来てしまう確率は0.20%と非常に低いが、どれか2枚が初手に来る確率は5.4%と無視するには少々厳しい。だからといって、こればかりはどうすることもできないが。
 
 
後攻の場合

後攻の場合、相手の初手番兵・押収を食らうことを考えなければならない。相手が初手6枚のうち番兵か押収のどちらか1枚以上引く確率は28%であり、3回に1回弱は手札を見られてしまうことになる。さらに、相手が初手で壺か施しを引く確率は15%。壺を使ってカードをドローした場合、番兵・押収が飛んでくる確率は36%に上昇し、施しの場合は番兵・押収を手札に残すと考えると40%となる。

このように考えていくと、3回に1回はこちらの初期手札を見られてしまうことを考えておかなければならないだろう。つまり、初手に来て欲しいカードが手札に1枚だけでは足りず、最低2枚以上は欲しいということになる。
 
 
後攻時に手札に来て欲しいカード

ミヤコさんがブログで書かれていたように、先攻がモンスターを伏せることが多いのであれば、後攻になったら《抹殺の使徒/Nobleman of Crossout》を2枚入れるのも戦略の一つだと思うようになった。抹殺が手札に来る確率は上の番兵・押収の場合と同じであるので、大体3回に1回は初手に来てくれる。

このように先攻と後攻で手札に来て欲しいカードが変わることがあるので注意していただきたい。先攻初手ではすさまじい強さを発揮する番兵・押収も、後攻では多少使いにくく感じることがあると思う。このように、カードの評価はいつも相対的なものである、という認識を持つことは大事なことだと考えている。
初手に来て欲しいカードはデッキに何枚入れればよいのか

ようやく本題である。上の「後攻の場合」で述べたとおり、相手の番兵・押収の無視できない強さを考えると、初手に来て欲しいカードは最低でも2枚以上といえるだろう。1枚だけでは番兵・押収の餌食になり、手札事故に陥らされて終わってしまうこともあるからだ。

(表略)

この表は初手に来て欲しいカードをデッキに何枚入れると、どのくらいの確率で初手(ドローを含めて6枚)に来るかを計算したものである。この表からわかることは、

* 初手に来て欲しいカードがデッキに14枚だと初手には大体2枚が期待できる。
* 16枚だと2枚以上来る確率は約8割である。
* 17枚だと3枚以上来る確率が5割を超える。
* 20枚なら2枚以上来る確率が9割を超え、ほとんど事故らないと言える。

などだろうか。13枚以下だと初手で使いにくいカードの方が多くなると予想できるので、最低ラインは14枚だろうか。個人的には2枚以上来る確率が8割を超える17枚以上でデッキを作ると思う。

この表はモンスター・魔法・罠の枚数にも応用できると思うので、うまく活用していただきたい。
 
 
おわりに

書いていくうちにどんどんハタさんの考察記事とそっくりとなってしまって、同じようなテーマで文章を書くというのが難しいということがよくわかった気がする。よって二番煎じという感は否めない。

初手に来て欲しいカードというものはどうしても主観が入る。《ブラック・ホール/Dark Hole》のようにいつでも使えるカードを初手に来て欲しいと思う人もいるだろうし、デュエル中に引きたいと思う人もいるだろう。そのため、このようなカードは考察の対象外とした。初手に来て欲しいカードの考察なのに、このような曖昧な基準では記事の信憑性に疑問符が付きそうだが、カードの分類は相対的であり難しいということで勘弁願いたい。

最後に、この記事があなたのデッキの安定性向上に少しでもつながれば、筆者としてはこれ以上の喜びはない。また、上記の表も活用してワンランク上のデッキ作りを目指して欲しいと思う。

某邸の仕掛人です。
いろいろ細かく見ていくと奥が深いですな。
 http://tamiblog.bblog.jp/entry/38928/
 
2004/08/08
初手・安定性・確率[遊戯王OCG]
 
はじめに
 
手札が良くてブン回って勝ち、どうしようもない手札事故で何もできなくて負け。このどちらかしかないデッキはたまに使う分には楽しい。しかし、このようなデッキでは安定した勝利が必要とされる大会で勝ち進むことは難しい。

逆に、とても安定しているが決め手に欠けるデッキでも勝ち続けることは難しい。手札事故はほとんど起こさないかもしれないが、相手にじわじわと押し込まれ、逆転することもできずに負けてしまうことが多いだろう。

デッキの安定性は必要不可欠なものである。しかし、どこまで安定性を高めればよいのかを解説した文章は今までなかったと思う。そこで今回は初手に来て欲しいカードとそうでないカードの解説をしつつ、確率の計算の助けも借りてデッキを安定して回せるような構成を考えてみようと思う。
 
 
初手に来て欲しいモンスター

ここではハタさんの我流・デッキ構築の上での留意事項のモンスターカード編をベースにして考えていこうと思う。ハタさんのこの考察では、

* 《キラー・トマト/Mystic Tomato》系
* 《黒き森のウィッチ/Witch of The Black Forest》系
* 《異次元の女戦士/D.D. Warrior Lady》系
* 《墓守の偵察者/Gravekeeper’s Spy》系
* 《魂を削る死霊/Spirit Reaper》系

が例として挙げられている。このほかにも、

* 《キラー・スネーク/Sinister Serpent》
* 《ステルスバード/Stealth Bird》
* 《黒蠍―棘のミーネ/Dark Scorpion - Meanae The Thorn》
* 《深淵の暗殺者/Night Assailant》

なども初手に伏せるのに適当なカードであろう。特に下の3枚は《死のデッキ破壊ウイルス》との相性が抜群であり、死デッキを使っているデッキであればぜひとも初手に欲しいモンスターといえるだろう。

これらのカードの特徴としては、

* 守備力が高く相手のモンスターに戦闘で破壊されにくい。
* 相手のターンであってもモンスター効果が発動できる。

という共通点がある。特に「相手のターンであってもモンスター効果が発動できる」点が、初手に出したいモンスターとそうでないモンスターを分けていると考えられる。これについては初手に来て欲しくないモンスターの項で解説する。

私もハタさんもどちらかというとリアクティブなデッキを好むので、上記のリストにアタッカーは入っていない。しかし、序盤からアタッカーを展開して攻撃を仕掛けるビートダウンデッキであれば、初手に来て欲しいモンスターは大きく違ってくる。私が使用している獣族系ビートダウンデッキ「貴様とは格が違うのだよ!」の場合だと、

* 《怒れる類人猿/Berserk Gorilla》
* 《激昂のミノタウルス/Enraged Battle Ox》
* 《王虎ワンフー/King Tiger Wanghu》
* 《漆黒の戦士 ワーウルフ》

などのモンスターが初手に来ないと厳しい。このように、ビートダウンよりのデッキと、コントロールよりのデッキとでは初手に来て欲しいモンスターは大きく異なる。自分のデッキがどちらに分類されるのかをよく考え、初手に来て欲しいモンスターを考えてもらいたい。初手に来て欲しくないモンスター

次に初手にあまりたくさんは来て欲しくないモンスターについて考えていく。先攻の場合バトルフェイズがないので、戦闘をすることがメインのモンスターは召喚しにくい。また、起動効果しか持っていないモンスターを召喚するのも得策とは言えない。具体的には、

* 《同族感染ウィルス/Tribe-Infecting Virus》
* 《魔導戦士 ブレイカー/Breaker The Magical Warrior》
* 《魔導サイエンティスト/Magical Scientist》
* 《ならず者傭兵部隊/Exiled Force》

などのカードだろう。これらのカードは相手の場に何らかのカードがある場合に真価を発揮する。相手がまだ何もカードを場に出していない先攻のときに、これらのモンスターしか手札にない場合はある意味で事故といえるだろう。

上で挙げたモンスターが持つ起動効果はどれも非常に強力なものである。しかし、起動効果は自分のターンのメインフェイズでしか使えない。ひとたび相手のターンになればただのバニラモンスターに成り下がってしまう。初手に来て欲しいモンスターは「相手のターンであってもモンスター効果が発動できる」効果を持つものが多かった。どうやらこのあたりに初手に来るとうれしいモンスターとそうでないモンスターの違いがあるようだ。

召喚に条件があり通常召喚できないモンスターも初手に来て欲しくないモンスターである。具体的には、

* 《人造人間−サイコ・ショッカー/Jinzo》等の上級モンスター
* 《カオス・ソルジャー −開闢の使者/Black Luster Solider - Envoy of the Beginning》
* 《混沌帝龍 −終焉の使者−/Chaos Emperor Dragon - Envoy of the End》

などがある。どのカードも非常に強力なカードではあるが、通常召喚ができないので手札事故の主原因と言える。上級モンスターは何らかのカードの力を借りないと召喚できないし、使者に至っては通常中盤以降でないと召喚できない。中盤以降になってようやく出せるカードが初手に来てしまうのは、あまり好ましいことではないだろう。

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